ご挨拶

創立五十周年を迎えて

清水宮本睦会会長 下平 信一


清水宮本睦会は、平成二十年十一月で創立五十周年の記念すべき日を迎える事が出来ました。これも偏に歴代会長、並びに役員、諸先輩方の地域発展のために尽くされました、たゆまぬ努力と熱意の賜物と深く感謝申し上げます。 又日頃より会員の皆様方には、町会の事業運営に対しまして、格別のご理解、ご協力を頂いております事、心よりお礼申し上げます。

創立当初の昭和三十三年当時は、戦後の混乱がやっとおさまり、やや落ち着きを取り戻したとはいえ、まだまだ苦難の時代でもありました。会員数も当時はまだ九〇〇世帯余りで、住宅、商店、工場が混在し、街全体が何か雑然としておりましたが、しかしとても活気に溢れ、希望に燃えていたように思われました。 昭和四十三年に地下鉄六号線が、五十二年には首都高速道路五号線が開通し、日本経済の高度成長期とも重なり、街の様相も一変しました。交通網の整備による利便性の向上で、人口も大幅に増加し、現在では発足当時の三倍の二千七百世帯、人口も五千三百名余りを数えております。

近年、工場、商店が減少し、その跡地にマンションの建設が目立つようになっております。このような時代の変化にともない、昨今、当町会を取り巻く環境も大きく変わろうとしております。安心安全のための治安問題や、交通問題、地震に備えた災害対策、ゴミ、清掃などの環境問題等々、取り組まなければならない課題が、山積しております。 この五十周年を大きな節目の年として、決意を新たに、明るく住みよい街作りに、そして更なる町会の発展のために、役員一同努力して参りたいと思っております。今後とも関係の皆様方の、変わらぬご支援ご協力をお願い申し上げまして、お祝いの挨拶とさせて頂きます。

部の紹介

文化部は、新年会と盆踊りを担当しています。 盆踊りは町会創立当初、昭和30年代に開催され、宮本公園、タイヤ公園、第一小学校など場所を転々とし、現在は稲荷神社にて開催し、毎年盛大に行われています。
文化部員は9名のメンバーで構成され、6月に入ると盆踊りの日時を決めたり、少しでも皆さんに楽しんで踊ってもらえる様、毎年新しい曲を入れたり、それぞれの仕事分担を明確にするなど、試行錯誤を重ね、楽しく運営しています。

今年は北京オリンピックに出場される、エジプトのレスリングの選手の方々も10名ほど(1名はアテネ金メダリスト)来場されて、盆踊り参加者と共に日本の文化を共有し楽しむことができました。(テレビ、新聞にも大々的に報道をされました。)

文化部のもう一つの担当である新年会は、昭和40年代初めから、1月の最後の日曜日に、清水稲荷神社の社務所にて開催され、毎回80名前後の方が出席されています。新年会は二部で構成されており、一部は、文化部長の司会の下、町会長のご挨拶や、来賓の懇談役の紹介などで構成され、二部では、演芸などが行われます。宮本町会は多彩な芸の持ち主がたくさんいますので、最後までみなさんに楽しんでいただけます。

志村防犯協会宮本支部は、昭和36年に地番変更に従い清水支部より宮本支部と名称を改め今日に至っています。
主な活動としては、志村警察と連携のもと春、秋、年末には、清水稲荷神社境内を拠点に夜間拍子木を叩きながらの巡回バトロール、板橋花火大会では会場である荒川河川敷の雑踏警戒、また各種の地域行事の警備等の防犯活動があります。

現在、20名の部員にて『安全な社会生活は、地域の手で』をスローガンに、安心・安全な地域づくりを目指しています。 今後も、子供の非行防止、犯罪の抑止等のため警備、警戒に勤め、安全、安心、住みよい町づくりの一助のなればと努力していきます。

防災部は地域の防火防災活動に日々努めており、発足は昭和47年のころです。
訓練一つとっても常に町会全体の安心安全にとの思いで練習に励んでおります。大地震は瞬時にして広範囲にわたる被害が想定され、その場合、公的機関にのみたよるには限界があります。1分1秒の差で大切な人命を落としてしまう事もあり町会の最前線の防災組織がいかに大切であるかは言うまでもありません。

平常時は防災知識の普及意識の高揚、防災訓練の実施に取りくみ、そして災害時は情報の収集伝達出火防止、初期消火活動、避難者の誘導につとめます。 防災リーダーは、地域活動の要となって自らが防災に関する基本的な知識と技術を身につけ、防災意識を高めていくことに、又区民消火隊は震災時においては、避難道路周辺の火災を早期に消火するため可搬式消火ポンプを備えた消火隊です。

当町会の区民消火隊は、年1回のポンプ操法大会で2006年と2007年に連続で区長賞最高賞を勝ち取ることが出来ました。 誇り高く負けじ魂を燃やして皆様の先頭に立って、地域の安心、安全のためにと「勇気」を持って防災活動に努めてまいります。

交通部の活動は、全国的に春と秋に10日間行われる交通安全運動をはじめとして、暮れの12月に1週間行われるミニ交通安全運動、毎月10日の交通安全の日に交通整理など志村警察、志村交通安全協会からの要請での活動などです。

交通部の活動は、昼間の活動が多く、また土・日ではなく普通の曜日に出られる限られた人に負担が多くなり、特に女性部員の方に活躍して頂いています。 交通安全運動が行われる清水町の交差点は、交通整理するのに一寸厄介な交差点で、部員の皆さんと共に苦労しています。 以前は、自転車の横断マナーが悪く注意すると嫌な顔をされたり、ひどい人に悪態をつかれたりすることがありましたが、最近は素直に聞いてくれて正しく横断してくれる人が多くなりました。

清水地区の催し物が行われる志村第一小学校や宮本町会の催し物が行われるメイン会場の稲荷神社などの周りは道路も狭く、自転車の整理などに気を遣います。 今後も、部員一同地域の皆さんと共に交通安全に協力していきたいと思っています。

青少年部の主な活動は、志村第一小学校で行われる清水ファミリデーへの模擬店の出店。
模擬店ではカレーを販売、今やすっかり定着して来た宮本の「スペシャルカレー」は毎年完売する事ができ、好評を得ています。

次に清水地区で行われる行事のお手伝い。(ここ二年はウォークラリー)青少年部主催の子供会、今まで行ったのは北区自然公園での飯盒炊爨、バーベキュー、志村第一小学校体育館でのゲーム大会、昨年はクリスマス子供会を行いました。 それと清水地区成人の日のつどいのお手伝いです。

青少年部の活動の中で一番大切にしているのが子供会です。子供達と接しいろいろな事を学び、それを生かして次の子供会をより楽しい会にし、子供達に町会の楽しさ、良さを知ってもらい、他の町会行事にも積極的に参加してもらいたいという思いからです。
これからも子供達が生き生き楽しく参加できる行事が継ぎ、次代の子供達に町会の良さが引き継げる様に頑張って行きます。

厚生部は、レクリェーション・早起きラジオ体操・敬老の日のお祝いの3つの行事を担当しています。
レクリェーションは、一昨年はバスで茨城県江戸崎農業公園ポティロンの森に行き、手作りソーセージ体験をして昼食に自分で作ったソーセージとバーベキューで食べました。昨年と本年は千葉県の富津海岸へ潮干狩りに行き、大人も子供も貝採りに興じていました。帰りの車中ではビンゴゲームなどして皆さん大変に楽しい一日を過しました。 潮干狩りは人気がありますが、この行事は3年に1度は見直して参加者に少しでも喜んでいただける様に、厚生部員で検討しています。 早起きラジオ体操は清水稲荷神社の境内で8月1日~7日まで朝6時30分よりNHKのラジオ放送に合わせて1週間行います。青少年委員、体育指導員の方々にも加わっていただき、毎年初日から大勢の方々が参加をしています。

敬老の日のお祝いには長寿を祝い70歳になられた方、75歳になられた方、そして80歳以上の方全員にお祝いの品物を贈らせていただいております。70歳になられた方には記念品として「腕時計」を差し上げております。又百歳になられた方には町会長さんと地域担当の常任理事さんが直接自宅を訪問しお祝いの品物を添えてお祝詞を申し上げています。

町会が発足した昭和30年代始めは「もはや戦後ではない」といわれ高度経済成長が始まった時期でした。更に神武景気ともてはやされ、大量生産・大量消費、大量廃棄の消費経済の豊かな生活を享受できる社会になりました。
昭和が終わり、平成の時代となり、大気汚染、ゴミ問題等の環境問題が取り上げられるようになりました。 板橋区が平成5年に「エコポリス板橋環境都市宣言」を行い、「環境にやさしい暮らし」を、キーワードに、ゴミの発生制御、使える物は再利用、資源ゴミはリサイクルの施策を推進しています。

環境衛生部は、これら板橋区が行う事業に、部員が「リサイクル推進委員」として委嘱を受け、資源ゴミの回収等の推進、啓発の活動を行っています。 また、委託事業の公園清掃の管理事項、放置自転車の撤去協力、エコポリス環境行動委員会の行事で、管内一斉清掃、捨て看板の撤去を行っています。 清水宮本睦会という地域社会が少しでも暮らしやすくなるように、環境改善という面から貢献できるよう努力したいと思います。

当町会は清水地域センター管内で、世帯数が一番多い町会です。現在は、会計部員3名で本会の金銭出納帳、決算に関する事務をそれぞれが分担して活動をしています。毎年新年度に入ると、常任理事、及び理事さんのお骨折りで、町会費を集めて頂いておりますが、その会費や寄付金、それに一年間を通しての区の委託事業の交付金等を、町会の運営費に当てています。又年度末には、一年間の決算書の作成、監査会、予算会等総会に向けた資料作りに会計の仕事が集中する時期でもあります。 そして新年度に入ると、それぞれの事業に対して担当部長に運営費をお渡しして、各部が活発にそして円滑に活動できるよう努めています。

このように会計は、町会運営のための潤滑油のような重要な役割を担っています。そのためにも会計の透明性を高めようと、経費の支出等を出来るだけ詳細に記入し、会員の皆様に一層分かりやすい帳簿づくりをと努力しております。最近は、ワンルームマンションや一戸建ての住宅が数多くたち、新しい方々もたくさん住まわれるようになりました。このような皆さんにも是非町会に入って頂くようお声かけして、「睦会」の名の通り仲良く、楽しい町会を一緒に作って行きたいと思っています。

広報部を立ち上げて、2年目となり、独断専行し行動していたものが、ようやく部員も10名となり、組織的な活動に移りつつあります。 地域を活性化させるため、地域の資源、人、物、組織を十分に利用活用するために、清水稲荷神社の大いちょうのライトアップ及び地域の歴史写真展を地域のシンボルである神社で展開してきたのがスタートでした。 町会の行事、部活動、組織を地域の皆様に積極的にアピールし多くの方々に参加していただくことにより、地域の安全、安心、住みよい町、愛する町、そして思い合う、豊かな心が育つと考えています。

これからの広報部は、町会の事業、行事、部活動、組織の内容を積極的にアピールするべく、写真展示、会報誌の発行、未来には、インターネットによる町会ホームページの開設を図りたいと思っております。 また、この地域の団体は、町会だけではなくイナリ通り商店街清和クラブ、学校、企業等、他組織とのコミュニケーションをかわし、生きた情報を入手し、同じ地域による共栄共存の道を探し合い、広報活動がよりよい街づくりに、結び付けられたら良いと思っています。皆様の情報、また、ご意見をお待ちしております。

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